大寒波に見舞われた週末⛄⛄⛄
山形では、どの家も雪かきに大忙しの休日でしたが。。
この時期、こういった屋外作業や、また屋内でも暖房乾燥による悩みで特に多いのが、指先のあかぎれや、かかとやひじなど、関節部分の極度の乾燥(粉吹きのような状態)やひび割れです。
特に敏感肌の方は、こういった症状になる場合が多いのではないでしょうか?
この原因と対策を簡単にまとめてみましたので、ぜひご参考にしてみてください。
あかぎれとひび割れの原因

1. 皮膚の構造とバリア機能の低下
皮膚は以下の3層から構成されています。
- 表皮: 最外層で角質層が含まれ、水分保持や外部刺激の防御に重要な部分。
- 真皮: コラーゲンやエラスチンなどが含まれ、皮膚の弾力性と強度を支えます。
- 皮下組織: 脂肪層で、クッションの役割を果たします。
乾燥などの要因で、表皮の角質層の水分量が減少すると、皮膚の柔軟性が失われ、さらに真皮や皮下組織部分の皮脂や天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor, NMF)が不足し、それにより皮膚のバリア機能が低下することで、亀裂が入りやすくなります。
2. 乾燥による角質の肥厚
かかとは身体を支えるためにもともと圧力が集中しているので角質が厚くなりやすい部分です。
しかし、乾燥時期に保湿不足になると過剰に角質が硬化し皮膚の柔軟性が低下してしまい、外部からの力に耐えられずひび割れが生じやすくもなってしまうのです。
微細な亀裂に細菌や真菌(カビ)が侵入すると、皮膚の炎症を引き起こすことがあります。この状態を放置すると、痛みや出血が悪化し、感染症を引き起こすリスクがあるので注意が必要です。

3. 水分保持能力の低下
皮膚の水分保持に重要な、角質層に含まれる天然保湿因子(NMF)やセラミド。
これらは
- 冬の乾燥した空気
- 長時間の入浴や熱いお湯による皮脂の流出
- 過度な洗浄
などにより失うことがあります。そうすると角質層が硬化していき、弾性を失った皮膚が割れやすくなります。
4. その他
以下のような疾患や体質も、かかとのひび割れを悪化させる原因になります。
- 糖尿病: 皮膚の代謝が低下し、乾燥や感染リスクが高まります。
- アトピー性皮膚炎: バリア機能が低下しているため乾燥が進みやすくなります。
- 乾癬(かんせん): 角化異常を引き起こし、皮膚がひび割れやすくなる症状です。
これらの場合は、専門医の診断のもと対策を相談してください。
肌ケアと対策

症状が出てしまったら、まずはしっかりと保湿ケアをして悪化させないことです。そして日々対策をすることで予防する心がけをしていきましょう。
*保湿ケア
- 様々な保湿成分のクリームが出ていますが、まずは自分に合ったものをえらびましょう。なるべく添加物の少ないものやワセリンなどは赤ちゃんにも使用できるものもあります。
- 特に入浴後や寝る前にしっかり保湿することで、就寝中に肌回復を促しましょう。
* 乾燥対策
- 加湿器を使い、部屋の湿度を保ちましょう。(40%~60%が適度とされています。それ以上だとカビなどの発生リスクが高くなります。)
- 熱すぎるお湯での長風呂は避けましょう(40℃以下が理想)。
*洗いすぎに注意
- ゴシゴシと肌を洗いすぎないこと。肌への負担をなるべく減らしましょう。
- 洗浄力の強い石鹸や洗剤にも注意。なるべく肌に優しいものを選びましょう。
*かかとの保護
- クッション性のある靴やインソールを使い、かかとへの負担をなるべく軽減しましょう。
- かかとケア用の靴下で保湿&保護しましょう。
*身体の血行を促進
- 足湯やマッサージで血流を良くすることも大事です。
- 適度な運動(ストレッチやウォーキング)を心がけましょう。
*健康管理
- 水分補給を意識して、体内からも乾燥を防ぎましょう。
- 症状がひどくなる前に、状況を見て医師の指導を受けることも大事です。
日常的なケアを続けることで、あかぎれ・ひび割れを予防できます!
ひとつひとつの心がけを継続しましょう。